1.「はじめまして」 そう言うと
2.ひと際大きなその瞳が
3.揺れながらまっすぐに僕をみた4.
5.あれはまだ14のハル
6.それから今日までの日々
7.「あなたの声をずっと聴いていた」8.
9.もうなんて言えばいい? 迷子のクシャっとした顔
10.言わなくたっていい 溢れるほど伝わった ありがとう11.
12.今日はなんか楽しいな
13.遥か昔から「声」だけの
14.幼なじみで 積もる話なんかして15.
16.どこか自分の時間だけ
17.同じ場所でただただ円を
18.描いては止まってる気がしてた19.
20.それが今じゃ21のハル
21.昔の手紙の返事を
22.その胸に抱えてきてくれた23.
24.ロックバンドなんてもんを やっていてよかった
25.間違ってなんかない そんなふうに今はただ思えるよ26.
27.宛名もなしに書きなぐった夢を 恥じらいもなく晒してきた本音を
28.君は受け取った 捨てずにあたためた 隣にいる友よりも 僕らは知り合えた
29.名前さえ知らずに30.
31.僕ら君曰く 毎日、毎晩
32.雨も晴れも嵐も雪も
33.飽きもせず 話をしてきたらしい34.
35.時に忌み嫌い遠ざかり
36.音信不通の時を経て
37.でも最後には 戻ってきたんだと38.
39.周りの誰が聴かずとも
40.流行の歌流れ用とも
41.自分にはこの歌があったよと42.
43.ロックバンドなんてもんを やってきてよかった
44.まともに話さえ できなかったこの僕が
45.そんなにも君と 想いを交わしあっていた
46.ロックバンドなんてもんを やってきて本当に良かった47.
48.開き直りの心の有様を 長ったらしい無様な告白を
49.書きなぐり続けた 世界にバラ蒔いた たやすく風に舞い すぐに掻き消された
50.でも君は受け取った 捨てずにいてくれた 風よりも小さな 僕の声を拾い上げてくれた51.
52.遥な彼方へと 歌歌よ飛んでいけ53.
54.宛名もなしに書きなぐった夢を 恥じらいもなく晒してきた本音を
55.当たり散らした無様な醜態を こぼれ落ちたまま走らせた希望を56.
57.書きなぐり続けて 10余年の日々が そしてその少女は 目の前に現れた
58.その手、瞳、胸に 手紙の返事を 宿して現れたんだ