1.決して熄えない、私のフランマ。
2.貴女のしあわせ、燃やしてあげようか?
3.爛れた炎(おんな)にさせたのは、
4.あの夜の貴方の言葉。
5.「君だけ、愛してる」6.
7.貴女に帰すあいだだけ、許されるこの微熱。
8.これ以上、共(とも)してはならない、
9.ひと夏の火遊びを。10.
11.燻って、煩わしくて、熄んでいて、煽りやすい。
12.私にしか見せない、日陰の顔。
13.ねぇ、貴女は知らないのでしょう?
14.それだけが、私の炎。15.
16.熔け落ちるほど求めてる愛を、
17.味わう貴女が地獄ほど憎い。
18.爆ぜてしまえという本心を、
19.灰にする貴方の言葉。
20.「誰より、愛してる」21.
22.ひとりになるのが怖くて、焚きつけた出来心。
23.貴方が着替える前の、ジャケットに残り火を。24.
25.燦やかで、煌めいて、煖かくて、燥いでる。
26.私には届かない、日向の顔。
27.ねぇ、貴女はどんな気分?
28.燗えたぎる、私の炎。29.
30.私の愛を燈されたあとの、
31.笑顔で燿く彼だけ見ていれば?
32.煤けた私の正体を、
33.炙り出す貴方の言葉。
34.「本当に、愛してる」35.
36.眠る時はひとり。秘密守るのもひとり。
37.私だけ。どうして、どうして?
38.あぁ……勝てない。
39.その烙印が身も焦がす、私の炎。40.
41.貴方のここに火傷跡つけて、
42.どこにも帰れない躰にしてみたい。
43.午前0時にまた煙に巻かれ、
44.私が私じゃなくなる、その前に。45.
46.決して熄えない、私のフランマ。
47.お前のしあわせ、いま燃やしてやろうか?
48.爛れた炎(おんな)が妬いたのは、
49.この夜も貴方の言葉。
50.「それでも、愛してる」