濡溶 歌詞

『新東京 - 濡溶』収録の『濡溶』ジャケット
歌手:

新東京

よみ: じゅよう
発売日: 2022.02.23
作詞: 杉田春音
作曲: 田中利幸
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「さようなら。」
全てが砂に消えてしまった朝は、やけに清々しい空気に満ちていた。
うす汚い文庫本を手に取り、パラパラとページをめくる。
やがて一体どこまでが自分を表す領域なのかが、分からなくなってしまう。
自分と外界を隔てる”布のようなもの”が靡き、ぼんやりと滲んでいく。
今思えば、昨日彼女にしたことは、この上なくひどいことだったような気がする。
儀式的にあついコーヒーをすすると、布の内と外は、より一層滲んでいく。


か弱い声で誰かの名前を呼んだ


深い森の奥底もう ここには誰もいない


外の世界に濡れた身体ごと


溶け出して、溶け出して、溶け出してゆく


さっきまでの自分にそっと別れを告げて


二人包んでいた熱も ついに跡形さえも全て消え失せて


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歌手: 新東京
ステータス: 公式 フル

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