いつからか誰かが心に住み着いては
消えまいと縋るように僕を呼ぶんだ
今にも泣き出しそうに震える小さくも強い意志
いつかの痛みを重ねて　誰かの願いを夢見て
無自覚に手を伸ばしていた僕の話さ

傷跡をそっと隠し　微笑んでみせたあなたは
あの時どんな風に　僕を見つめていたんだろう
あの日芽生えた決意　交わした約束さえ
全て嘘にした僕だ
全て委ね逃げた僕だ

渦巻くような　ふたつの答えを
仮面の内隠して彷徨う
選びきれないよ　捨てきれないんだ
こんなにも等しく愛おしい

こんな日に限って上手く笑えない
何故か上手く言葉が出てこない
ぼやけて上手く見えないあなたの姿も

容赦なく僕の決断を急かすように
刻刻とその瞬間は歩み寄るんだ
もしも正しさのみで全て守れる強さがあったら
何一つ手放さないで　誰一人失わないで
願わくばただあの夜明け空をあなたと…

繰り返し見た知らない世界の夢は
いつだって同じ結末で
今日も誰かの嘆きで幕を閉じていく
ただ深く遠く落ちてゆく
終わりのない眠りの中へ
告げたさよならはあなたに届いているかな

渦巻くような　ふたつの答えを
仮面の内隠して彷徨う
選びきれないよ　捨てきれないんだ
こんなにも等しく愛おしい

こんな日に限って上手く笑えない
何故か上手く言葉が出てこない
ぼやけて上手く見えないあなたの姿も