宵闇　幾つもの影が
重なり　瞳　ひとり、ひとつ
うつろで　ささやき
侵食する夢
辺りは　暗く　淀んだ時に

口元から　こぼれ
線上に　ただ　消えてく
月の影から　滑り落た私に
もっと　甘い言葉だけ

鐘の音が鳴る
寂しい夜
光は君に　あげるわ
慈しみなら　私が
分けるから　持てるから
今だけは　それだけで
愛しさを
手放さないように
離れないように
点と線　繋げた夜空におやすみ
また明日

朝まで　伸ばした
侵食の跡に
残った　吐息
微かな熱が

懐から　こぼれ
拾っても　また　あふれる
月の影から　滑り落ちた貴方は
まだ　夢の中にいる

鐘の音は止む
くらい夜
光は誰に　渡すの？
思い出だけでも　何かを
救えるの？満たせるの？
今だけは　それだけで

物語
手放さないように
離れないように
点と線　繋げた夜空におやすみ
また明日

見えるよ　晴らせるよ
暗がりも　月の光で
照らしているから
慈しみなら私が
分けるから　持てるから
今だけは　それだけで
愛しさを
手放さないように
離れないように
点と線　繋げた夜空におやすみ
また明日