迷い降りた春宵　シャボン玉みたいに
映りこんだ憧憬はいくつの泡
夢見るばかり　咲けない花はそっと
見慣れた虹色の隙間を見る

弾けた恋ひとつ　浮かべてしまえば
願いを運ぶジェリーフィッシュ
遠くへ　遠くへ
このまま心を浮かべてしまえば
もう眠りも薄れて
ふわり舞う時の色　清らかに

ずっと　ずっと　ひとりきりでしょ？
蒼い蒼い砂　遠い記憶吸い上げて
広がる　凪の鳴る世界
無くなる　無くなる　さざめく未来
きっと　きっと　いつかこの歌を
歌い終える頃には
流れて　漂って (れぞんでーとる)
霞む　滲む　溶ける　消える

迷い降りた真相　ガラス玉みたいに
移しこんだ情景はいつでも淡く
憧れるばかり　飛べない羽はそっと
見慣れた鈍色の狭間を見る

壊れた夢ひとつ　沈めてしまえば
祈りを閉じるオルゴール
深くへ　深くへ
このまま体を沈めてしまえば
ほら呼吸も忘れて
ゆらり舞う星の色　安らかに

ずっと　ずっと　ひとりきりでしょ？
白い白い砂　淡い余白敷き詰めて
広がる　凪の鳴る世界
無くなる　無くなる　おぼめく未来
きっと　きっと　いつかこの歌を
歌い終える頃には
流れて　漂って (れぞんでーとる)
霞む　滲む　埋まる　消える

たどり着いた透明　泡沫を揺らして
剥がれ落ちた情景は今でも甘く
繰り返すばかり　死ねないままでそっと
透かせば　灰色の絵空を見る
透かせば　灰色の絵空を見る