キスマークじんわり残のこる
鎖骨さこつに描えがく君きみの余熱よねつ
愛あいしていた間違まちがいなく
君きみだけじゃないけど

背中せなかに汗あせの染しみを作つくり
火照ほてった顔かおがやけに悲かなしい
時計とけいの針はりは最終回さいしゅうかいの
開始かいしの合図あいずをした

その小ちいさな体からだ
包つつみ込こんでたら
最後さいごだとわかってたのに
悲かなしくなるから困こまるんだよ

心拍しんぱく数すうそれだけ響ひびく
布団ぶとんの中なかに二人ふたりの微熱びねつ
愛あいされてた間違まちがいなく
僕ぼくだけじゃないけど

窓まどのない部屋へやの中なかには
携帯けいたいの明あかりだけ
誰だれでもいいなら僕ぼくの手てを
握にぎっておけばよかったのに

キスマークもう消きえたけど
泣なきながら皮膚ひふを吸すった
君きみの中なかに残のこった痛いたみが
僕ぼくに伝染うつって離はなれない

キスマーク最初さいしょは赤あかく
腫はれて何なんだか安心あんしんする
時間じかんが経たてば元通もとどおり
過去かこも全部ぜんぶ知しらんふり

僕ぼくと君きみみたいだな