渡り切った三途の川の向こうで　僕の為に泣いてるあなたに
「これが僕の人生だった｣と胸を張って言えるのでしょうか

思えば結局「生きることとは なんだったのか｣と思い返すと
こんな悲劇も　漫画の様に 喜劇に思えてしまうのです

終わりはいつも(安易に)美しい
盛り上げる為に殺された脇役に「私みたいだね」って泣くあなたに
僕は一つだけ言いたかったんだ

あなたが何度も　何度も　泣きながら描いた絵を
「出来損ない」と誰かに笑われても　違うと言いたいんだ
あなたが自分で描くから　美しいと思うのです

どうせ　人生は打ち切りでしか完結しない
次回作なんて考えるなよ
美しくなんて終わってやるなよ
ただ生きて　生きて　生きて
足掻きながら死のうぜ

あなたが何度も　何度も　泣きながら生きた姿を
「出来損ない」と誰かが笑っていても　違うと言えるんだ
あなたが生きたことだけが　僕等のアートだ

あなたが何度も　何度も　泣きながら描いた絵を
「出来損ない」と自分が否定しても　違うと言えるんだ
僕等が未完でも　自分で描くことが美しいと思うのです

ただ　あなたが生きたことが美しいと思うのです