RADWIMPSは私の青春でした。学生時代、「有心論」「おしゃかしゃま」を仲間たちと熱唱したり、「なんちって」は自分の曲だと思い込んでみたり、「me me she」を恋人と別れた時に聞いて号泣したり(笑)そんな、心から敬愛するRADWIMPSに主題歌を描き下ろして頂くなんて、今もまだ夢の中にいる気持ちです。
初めてお会いしたとき、死ぬほど緊張しながら「unknown」を作った理由や最終話までの物語に込めたメッセージをお話したのですが、びっくりするくらい真摯に聞いてくださったことをよく覚えています。メンバーの皆さんが既に脚本を全て読んでくださっていたことにも感動しました。
野田さんの音楽作りはセンセーショナルかつ独創的でした。デモがあがるたびに、楽曲と共に野田さんから熱いメッセージが届き、その言葉に毎回胸が熱くなりました。私の我儘なリクエストに対して頭が粉になるくらい考えてくださったことや、どんな想いでこの歌詞に辿りつき、どんな苦悩の末にこのメロディが舞い降りたか、メッセージから溢れ出す野田さんの“激情”が伝染してくるようで、そのとんでもない狂熱に心が震えました。
このドラマもこの曲も「挑戦」だと思います。ドラマは3か月で終わるけれど、音楽は永遠に歌い継がれる。「KANASHIBARI」は野田さんの言葉で紡がれるもう一つの「unknown」だと思います。この「愛」の歌が、多くの人の心に、ドラマと共に突き刺さりますように。