懐なつかしい海うみの香かおりに足あしを止とめる
あの頃ころよりも少すこしは強つよくなったね
未いまだに僕ぼくたちじゃ
どうしようもないことばかりで

風かぜにさざめき立たつ波なみと気きまぐれな通とおり雨あめに
耳みみを澄すましている
それは穏おだやかな夢ゆめみたいで
不意ふいに空高そらたかく巻まき上あがった一陣いちじんのそれに
言葉ことばは出でないまま

懐なつかしい海うみの香かおりと誰だれかの声こえ
「あの頃ころよりもあなたは強つよくなったね」
大人おとなになったって
何なにも変かわりやしないことばかり？ねぇ

何なにも言葉ことばはいらないよ
晴はれ渡わたる青あおい空そらに
僕ぼくが願ねがう通どおりの鮮あざやかなイメージだけ
遠とおい空そら、高たかく舞まい上あがった一瞬いっしゅんの風かぜに
何処どこまでだって

(さざめき立たつ波なみと気きまぐれな通とおり雨あめに
耳みみを澄すましている
それは穏おだやかな夢ゆめみたいで)

遠とおい空そら、高たかく舞まい上あがった一瞬いっしゅんの風かぜに
何処どこまでだって