旅たびの話はなしをしよう 枯かれ葉は咲さき
塔とうに魔術まじゅつ師し アスファルト残のこる血糊ちのり
この目めで見みた全すべて この歌うたで この声こえで 記しるす

才能さいのうって信しんじるかい? 神様かみさまって信しんじるかい?
それを見みてきたって 言いえば魔法まほうをさ 信しんじるかい?
自分じぶんがちっぽけだと思おもうかい?

燃もえ盛さかる火山かざんの中なかで 焼やかれずに歩あるく人ひとがいた
凍こおりつく大地だいちの上うえを 素足すあしで歩あるく人ひとがいた
私わたしはどちらにもなれず すぐにそこから逃にげ出だした
それをリュックサックと共ともに背負せおっている

嵐あらしがまた来くれば
風かぜ穿うがち 雨あめ弾はじき 逆さからうように声こえ枯からし
生いきてゆくのなら 過あやまちも間違まちがいではないぜ

天才てんさいと言いわれた魔術まじゅつ師しが いつからか姿すがたを消けしてた
なあ 死しんでしまえばそこで終おわりだ
でも死しに様ざまにまた憧あこがれた そんな自分じぶんがさ 嫌いやになって
駆かけた ただひたすら駆かけた

朝焼あさやけがとても綺麗きれいで 焼やき付つけてそれを歌うたにした
嫌いやなことばっかな過去かこも アルバムで見みれば綺麗きれいだった
綺麗きれいなものと嫌いやなもの全すべてをここに詰つめ込こんだ
そしたら美うつくしさの意味いみ知しった気きがした

季節きせつがまた巡めぐれば 桜さくら散ちり 空そら陰かげり 死しに花ばな咲ざきかす木枯こがらし
終おわりは愛いとしいね 手放てばなしてさ 初はじめて気付きづく

嵐あらしがまた来くれば
風かぜ穿うがち 雨あめ弾はじき 逆さからうように声こえ枯からし
生いきてゆくのなら 過あやまちも間違まちがいではないぜ

過あやまちも間違まちがいではないぜ

旅たびの最中さいちゅうさ まだ 生いき急いそぎ 過あやまちばかり まだ途中とちゅう 挟はさむ栞しおり
この目めで見みた全すべて これからもこの声こえで記しるす