どれだけ救いが無くたって僕らは生きなきゃいけなくてさ
唐突に終わる生涯をせめては哀れむだけ

クジ引きで当たったような幸運と
世界中で僕だけの災難で
螺旋を描いたペンの先を折っていた
皆そうして空を見上げ光を待って生きている

2000Vを待つ囚人も
言葉を知らない少年も
どうしてだろうか行く先には
同じ結末があると言うのに
誰かを愛しく思う瞬間と
手にできる限界の幸福は
世界の端っこ途方も無い距離
そういう場所で僕らを待っているんだ

僕らはスーパー天邪鬼で
わがままで大層偉い人だ
「わかってたまるか」って啖呵切って
思うようにならない事も全部
見て見ぬフリしてるんだ

レトルトで作ったような友人と
そこら中に散らばった青春で
付箋を貼ったいい子ちゃんはうんざりだ
今日もここで誰でもなく僕は僕で生きている

煩わしくなった関係も
1人が怖くなる静寂も
当たり前はいつも退屈でさ
無いものばかり追うのに必死なんだ

あぁ、素直でいよういつ何時も
汚した極め付けはどんな模様?
あの日の欲のない僕がいい
それこそ欲で無限の思考
判決が今下り
因果で僕らには天罰が
そう世界では愛と呼ぶ
それこそここで生かされる理由
なんて事ないただの戯れ

位を持たない凡人も
我が物顔のかの天才も
始まりがあって行く先には
同じ結末があると言うから
継ぎ接ぎだらけになった習慣と
世界を嫌いになった落胆も
連れて行けるんだ
途方も無い距離
合図の一言をまだ待っているんだ