昔々あるところに
野獣の王子がいました。
深い森の奥で
君と、出会いました。

僕の全てを
僕の全てを
君の前で
見せることはないんだよ。
僕の全てを
僕の全てを
君に知られることが
怖いんだよ。

いつからか ねぇ 今
その一歩を
踏み出すことすらできずに
怯えてんだ。

遥か昔のことを
懐かしく話すしかなくて
君が飽きた頃には
冬がそこまで来てた。

「あなたの顔を見せて」
問いに答えられぬ 僕は
「その手を ただ 離さないでいて」
心から全部 叫ぶよ

僕の全てを
僕の全てを
君の前で
見せることはないんだよ。
僕の全てを
僕の全てを
君に知られることが
怖いんだよ。

言わなくちゃね いま
胸の奥で
君に伝える言葉を
探してんだ。

僕の全てを
僕の全てを
君に知られることは怖いけど
今のままじゃ まだ
変われないだろう？
心から全部叫ぶよ

僕の全てを
僕の全てを
君の全てと
重ね合わせんだよ

僕の全てを
僕の全てを
君に捧げて
生きていきたいんだよ

偽りのない この
想いを全て
これからは君の横で
歌いたいんだ

昔々あるところに
野獣の王子がいました。
あの日出会った場所で
永遠を誓いました。