ポケットの中のコインを
泉に投げつけた
そしたら、女神がそっと
僕に尋ねた
「あなたが落としたコインは
どんな色ですか？」

あの日に戻ることが出来るなら
一体、君に何を話すだろう？
二人違う未来を生きるなら
夢の蕾は何を咲かすだろう？
あの日から二人は離れ離れ
ほんの少し時が流れただけ
日を追うごとに霞んでく
思い出の中を一人歩んでる

忘れてないよ
けど思い出せないよ、君が
写真の中　笑う二人が色褪せて
涙なんて　一度も流してないのに
水鏡がなぜかぼやける

このまま君を忘れられたら
他の誰かに明日出会えたら
この傷も少しは癒えるかも
笑って「ありがとう」も言えるかも
その時が来りゃ、もっと素直に
君の涙のワケも聞けるかも
けど今日も他の誰かのこと
君と比べてるのは何故だろう

もう忘れたいよ
でも出来ないよ、せつなすぎて
記憶のページ
めくれば君が溢れてる
作り笑いの毎日に　ふと気づいたら
水鏡が雨で滲んでた

寂しさを忘れたフリしてるけど
水の中に映るもう一人の
僕は泣いてる

もしも僕が
もう少し強くなれたら
二人はまた寄り添い
笑い合えるかな？

いつか僕は
迎えに行くよ、信じてる
もう一度、夢の蕾咲かせよう
水鏡に涙のあと