清く正しく生きていよう
だけじゃ当然生きていけやしないから
酷く卑しく生きていこう
しょうがなくない？こんなご時世じゃ
弱きに差し伸べる救いの手
その手引っ張って泥沼に落とす
「同じ痛みを知れば貴方なら
解決策が直に浮かぶでしょう？」

「これってさ、俺が悪いわけ？」
「ご明察、救いが欲しいだけ！」
「骨の髄まで差し出して！」
ってオイ、なんの冗談だ？

さあ！
Doctor Crazy　救いを頂戴！
Doctor Crazy　足りないもっと！
Doctor Crazy　救いを頂戴！
Doctor Crazy
お前の番だ！
Doctor Crazy　救いを頂戴！
Doctor Crazy　猫も杓子も！
Doctor Crazy　救いを頂戴！
Doctor Crazy
Crazy lazy

折れた煙突、立ち上がる紫煙
街が夕に融けるのを眺めてた
響くサイレンが耳を劈き
「今日も変わらぬ今日だ」と安堵する

最低だ、最低だ
この街はいつまで経っても最低だ
快晴だ、快晴だ
先の未来は快晴だ
「はあ、どうも」
無問題、もう限界
繰り返し口遊むこの道の前で
サイケだ、サイケだ
手負い、なんて重畳だ！

さあ！
Doctor Crazy　救いを頂戴！
Doctor Crazy　皆々様も！
Doctor Crazy　救いを頂戴！
Doctor Crazy　踊り狂って！
Doctor Crazy　救いを頂戴！
Doctor Crazy　お先にどうぞ！
Doctor Crazy　救いを頂戴！
Doctor Crazy　Crazy

手にしている鎮痛剤(いたみどめ)も
用法誤りゃ劇薬なのさ
馬鹿につける薬はこんな場所には
無い、無い、無い、無い！
都合に似(そぐ)わぬものは
解剖刀(メス)を入れて無かった事に！
頓服がもう無いなんて途んだ顛末だ

さあ！
Doctor Crazy　救いを頂戴！
Doctor Crazy　足りないもっと！
Doctor Crazy　救いを頂戴！
Doctor Crazy　Crazy

嗚呼、確かに君は其処に居て
泥のように蹲って綺麗な言葉を紡いだ
ねえ、死にたいと喚いている癖に
今日に縋っている理由を教えてよ
なあ、◼︎◼︎を頂戴？

ゴミ箱の底にいる僕を見て
君は冷たい目をしていたんだ
「君も一人で生きるのが厭ならば
生きる理由を此処で求めては？」