そういえば明日　あなたが部屋を出て行く
積み上げられたダンボール　それより今日なに食べたい？
ふたりで住むには　ちょっとだけ狭かったし
服とかもさ　増えてきたし　ほんとちょうどよかった

さよなら、なんて　一言で片付いてしまうくらい
あなたにとっては　薄くて脆い思い出ばかりだったの？
全ての時間に　あなたを映したわけじゃない
でもあたしなりの全てで　恋してた

まだ先の話　そんな気がしていたから
壁に貼ったままの写真　日付はもう1年前
趣味も合わないし　好き嫌いも違うのに
笑うタイミングはいつも　ほんとよく似てたよね

おやすみ、なんて　一言で夢を見てしまうくらい
あなたにとってはなんてことない　いつもと同じ夜なの？
全ての時間に　あなたを映せばよかったね
振り向かない背中に　まだ恋してる

明日あなたはいなくなる　この部屋を出て行く
ふたりで選んだ道だから　もう泣きたくなかったのに
今更だけど聞いててね　あなたが大好きです
忘れ物ならここにある　行かないで

最後の夜にゆっくりと　朝がくる