目合わせ　始まる品定め
不足したままの意思疎通
無意味な称賛　満足気
疲弊の見本市

虚(うつろ)に飾る紙面上
凸凹(でこぼこ)に振翳(ふりかざ)した詭弁
拉(ひしゃ)げた顔を啄(つつ)かれて
貼付られた顔が罅(ひび)割れていく

完膚無きまでに潰れた個の盤(ばん)　覆(かえ)す手は？
刻まれた皺(しわ)　擦減る靴底　嗚呼　正解(こたえ)を

至上主義アドトラックで四六時中を駆回る
所詮　使い捨ての消耗品だと？
おっと　好い気になるなよ
パッと打上げてやれ　夜を呑込む星の花
また隅に積重ねられていく祈り　丸め投放つ

最後尾の補欠競走
鋭利な追撃　板挟み
息詰まる下(さが)り天井
窮地の袋小路

雨ニモ負ケズ　風ニモ負ケズ
錆付いて腐食する常識
軋(きし)みを増した歯車は
規格外の線へと見切られていく

変り映え無い陳腐な烙印　晴らす手は？
弾かれた枠　擦抜ける篩(ふるい)　嗚呼　正解(こたえ)は

至上主義アドトラックで唯一無二を吊下(つりさげ)る
所詮　役立たずの代用品だと？
おい　今に見とけよ
パッと仕掛けてやれば　夜に雪崩(なだれ)る星の花
また一つ指で押開けていく祈り　横へ滑らせる

閉塞した侭(まま)の環状線　逃れる手は？
均(なら)された理想　押退く現実　嗚呼　正解(こたえ)を

至上主義アドトラックで四六時中を駆回る
所詮　使い捨ての消耗品だと？
おっと　好い気になるなよ
パッと打上げてやれ　夜を呑込む星の花
所詮　役立たずの代用品だと？
おい　今に見とけよ
パッと仕掛けてやれば　夜に揺蕩(たゆた)う星の花
また空に散嵌(ちりば)められていく祈り　求め舞上がる