さんたんたる光景を今日も未来視が予告してくる
警告の電子音3回目はもう億劫そう
炭酸の残りが温くて甘いだけ決意鈍らす
溶けてなくなるスナックとガムの不思議

言葉の要らないカナリヤになりたい
ただせめて正しく傷付いていたいのです
世界一小さい海で溺れそう
ただせめて正しく泣いていたいだけなの

憂い色の空がこころ圧して
白昼夢の風船が割れる音

あぁまたやってしまっている言語野が火を噴き出す
大惨事が勃発する時間が凍っていく
あぁ間違ってしまっているわかっているけど
無理したくないし矛盾も怖くて
擬態ばっかしている

また反省は後悔と繋がったあと罰になる
私はどうしたいの？変わりたいけど

言葉の魔法使いになりたい
ただせめてありきたりなくらいでいい
世界一小さい海が乾かない
怖がる踵の縫い付ける重力に竦んでは逆らうけれど

あぁ固まってしまっている引きつった顔がキュビズム
大混乱が勃発する視界が回っていく
あぁ逃げだしてしまっているわかっているけど
うまくできなくて恥ずかしくて
茹だってのぼせていく

形になれない思いの空
鳥かごはずっと開いているのに

あぁまたやってしまっている未来視をきゅっと踏み消す
大正解はずっと向こう情けないけれど
あぁまたちょっと震えているわかっているけど
吐き出したぶんだけ吸い込んだら扉をくぐっていく
調子ずれそうな絞った声　黄色の羽に変わる