仮の姿で　神を知る
咎めなくなったように
いつも知らんぷり

身をひそめ　息をする
走馬灯なんてとうに
聞こえないから

かじかんでるその手を
まだ感じていたいのに
きらり光り　時を止める
運命と知って

何ひとつ吸い込めない
紅　目に染みるさ
錆びついて　繕う
解けない　その祈り
バースデー覚えている
奈落でさよならをしよう
贈り物だけ
次の誰かに届けられるように

無の地から　灯をともす
研がれてたんだ過去に
意味なんてないけど

はじめて　詩を見たから
はじめて　死を視たから

感じない　案じない声
三時台　飛び掛かりケモノ
今を掠めている
それは後悔だって線に見える
裂いててよ　咲いててよ
いつも割いててよ　最低ってよ
切れて　離れて　壊れて　いいから
留めてよ

ひとつだけ　吸い込めたね
血の跡　引きずれば
次の日も　願うから
壊したい　その想い
なんて　笑えるよね
不埒な　僕を殺して
欲しいものなら「もうたくさん」と
嘘をつき

何ひとつ吸い込めない
紅　目に染みるさ
錆びついて　繕う
解けない　その祈り
バースデー覚えている
奈落でさよならをしよう
贈り物だけ
次の誰かに届けられるように

贈り物　届けて