甘い甘いお菓子が食べたいの
真っ黒に真っ黒にお化粧して
妬きあがるその時を待つ
ほら嚙み潰したあなたの顔が愛しいわ

嫌ね　あら五月蠅いわ
ああ喚いている　こんなあたしを許してね
嫌ね　あら愚かだわ　
ああ汚いわ　泣いているのはあんたのせい

あたしは醜いお姫様
君の不幸を喰らっている
焦げた匂いに混じった憎しみを
踏み付けて歩く

睨みつけた視線が
酷く哀れで気持ちいいの
素敵な嘘を頂戴　我慢ね
笑っちゃいそうなの

傷つけたわけじゃない
勝手に集って齧ったのはそっち
代償を払わせてもらうわ
お楽しみは最後にね

愛想笑いに疲れた日には
肥えた人形を抱いて寝るの
解れた目玉とにらめっこ
いつも　いつも　負けちゃうの

甘い甘い飴玉転がして
散らかったゴミくずを見下している
染まりきるその時を待つ
ほら膨れ上がった苦痛の中で溺れてよ

嫌ね　あら五月蠅いわ
ああ捨てられた　そんなあんたを見ていたい
嫌ね　あら愚かだわ　
ああ正直な　胸の声を聞かせてね
　
あたしは醜いお姫様
君の不幸を喰らっている
焦げた匂いに混じった憎しみを
踏み付けて歩く

睨みつけた視線が
酷く哀れで気持ちいいの
素敵な嘘を頂戴　我慢ね
笑っちゃいそう

躓いたあたしは
酷く哀れで滑稽ね
焦げた匂いに混じった憎しみに
酷く怯えて

最低なエンド
ここは真っ赤な焼却炉
放り込まれた憎悪　熱いわ
もう引き返せないの

千切っても解けはしない
この甘さを忘れられないの
焼かれた姿がお似合いね
痛いんだって苦しんだって誰も来やしないんだ