憧れていたのは　誰よりも眩しい光
圧倒的なヒーローに　なりたいとただ願った
強く赤く燃える　太陽に負けないほどの
鮮烈な物語を　始めようと走り出した

目が眩んだまま自分さえも
追い越してしまった

かっこわるくて　情けなくて
見栄ばかり張った僕だ
それを模ったって　空っぽだって
ただ目を背けたんだ

酷く痛くて　苦しくなって
傍の笑顔すら守れなくて
震えながら　怯えながら
本当の僕を匿ってた

手にしたかったのは　どこまでも強い証
かき集めたガラクタを　宝物だと信じて
強く赤く燃える　太陽に負けないほどの
熱い心を掲げて　「ついてこい」と旗を振った

振り返れば仲間たちとはとうに
はぐれてしまった

どっちつかずで　やるせなくて
嘘ばかりついた僕だ
何度強がったって　わかってるんだ
本当は怖いだけだ

酷く寒くて　寂しくなって
いつかまた笑いあえるかな
その時には　僕は僕を
認めてあげられるだろうか

どうか　照らしてよ
一人じゃ意味がなかったんだ

雲が空を泳ぐように
風が雲を運ぶように
星が風に靡くように
朝陽が今日も昇るように

僕はいつだって僕だった
着飾ったって変わらない
それでも前に　前に進むよ
それがきっと明日になる

あの日見たヒーローは
完璧なんかじゃなくて
ただどんなに傷だらけでも
立ち上がる勇気があった

もう逃げないよ　隠さないよ
心の行方が見えたのなら
この痛みも　弱さも
一緒につれてゆくから

かっこわるくて　情けなくて
見栄ばかり張った僕だ
それを模ったって　空っぽだって
やっと気付けたんだ

酷く痛くて　苦しくなって
傍の笑顔すら守れなくて
それでもまた　立ち上がるよ
僕は僕のヒーローだから
ヒーローだから