思い出した言葉を一つ一つ
あれでもないこれでもない
零しては消した数行

空ける夜とペン先に込めた願い
気づいたら目覚めでも
臆病な夢の中

幸せだと幸せだと
感じれずに見落とすなら
不器用な言葉で
今を、綴ってゆく

主役を担った小説の中
3割強くらいを
擦りむいてまた歩いてる (歩き出して)
いつだって今日を書いて
栞を差し込んだ
20数ページ

雨に打たれぼやけた数行先
またいつかってことにして
乾くまで読み飛ばそう

懐かしいなら　そのすべてが
愛しいんだと思えてしまう
読み返す時間が
いつだってたんないよ

ありやまるノートの端に書いた
夢の続きだって
今日の隣に描いてく
転がり落ちそうな
坂道だっていいさ
20数ページ

懐かしい記憶だけまるで
切り取られ大人になるみたい
震えてるこの僕も明日は
戻りたい変わりたい自分
それなら今を忘れぬように
消えぬように

曖昧な思いを詰め込んで
デタラメに綴って
少し読みづらくなったな
等身大の今日も
臆病な昨日が
描いた明日

主役を担った小説の中
3割強ぐらいを
擦りむいてまた歩いてる
いつだって今日を書いて
栞を差し込んだ
20数ページ