どす黒く錆びついた雨に打たれて 大体ひとつの祈りを繰り返してる
飛び交う罵声と石コロ
逃げ出して今日も爛れた顔で涙を流してる　　

雨の日は嫌いだな 俯いたらほら 水溜りに映るモノに吐き気がする
もうロクに開かない饐えた唇で 毎度 ひとつの祈りを繰り返してる

なりたい！ねぇなりたい！
人間みたいな顔になりたい！
醜い素肌を剥ぎ取って挿げ替えてしまいたい！
暗がりにひとりきり

泣きじゃくる子供を抱きしめる母の靴の裏の虫には誰も気付かない
媚びへつらう上っ面バケモノのスマイル
今日もひとつの祈りを繰り返してる

なりたい！ねぇなりたい！
人間みたいな顔になりたい！
醜い素肌を剥ぎ取って挿げ替えてしまいたい！

殺され続けてきて それでも愛されたいのならば
やりかたはもう ひとつしかないの

どす黒く錆びついた 雨に打たれて 大体ひとつの祈りを繰り返してる
飛び交う罵声と石コロ バケモノのスマイル
爛れた顔の端を歪めている

なりたい！ねぇなりたい！
人間みたいな顔になりたい！
寄越せその顔 剥ぎ取って挿げ替えてしまいたい！

暗がりにひとりきり「人間」が立っていた