この声が聞こえますか？
幾つもの世を越えて
この場所で焦がれた想いだけを
待ち続けているよ

桜の香りは在りし春 光が差し込み花びら
この手をすり抜けては 懐かしい日が欠ける

祭り囃子歓声とはしゃぐ子供たちの声
夏の夜に響いた 一滴の光

心の奥で遍く生命の炎が
燃え尽きたなら 眠り夢を見せるのか
張り裂けそうな時間を刻んでは
忘れないように鍵をかける

愛し方を教えて
優しさを数えて
悲しみを涙に変えるまで

この声が聞こえますか？
幾つもの世を越えて
この場所で焦がれた想いだけを
待ち続けているよ

淡い空と千切れた雲 風に散る楓の雨が
目を閉じては浮かんだ 暖かな陽を受けて

寄り添いあう孤独は雪のように儚く溶けた
冬の流星が今 夜明けを消してゆく

名前を呼んで
忘れられた世界の果てで
暗闇をまだ
手探り歩いているよ
　　　
失うことが怖くて
傷つけた腕の中で
叶うのならば永遠を願う

この声は届きますか？
幾つの季節重ね
明日はまだ見ぬ夢の中

愛し方を教えて
優しさを数えて
悲しみを笑顔に変えるまで
この場所にいるよ

待ち続けるよ 待ち続けるよ
待ち続けるよ 待ち続けるよ

移り変わるこの街で
消えては生まれる声が
いつか出会えるその日まで
待ち続けるよ