がらがら声のカラスは鳴く
があがあと 近所迷惑でも
がらがら声のカラスは鳴く
があがあと 精一杯励ますよ

夢を諦めた背中
汚れてゆく手のひら
愛を知って

ああ　こんな声だけど唄を
歌っているんだ聴いてよ
ああ　いつか太陽に
負けないぐらい光を注ぐ

そんな存在になる
今はただの嫌われ者
だけど鳴くしかないから

がらがら声のカラスは鳴く
があがあと 毛繕いも忘れ
がらがら声のカラスは鳴く
があがあとみんなは遠ざかるよ

町をゆく恋人たち
舗道で遊ぶ子供
愛を知って

ああ　みんな聴いて
相変わらず汚い声だけれど
ああ　伝えたいことが
まだまだあるんだよ唄にする

今が精一杯でも
目指すはそれ以上じゃなきゃ
何も成し遂げられない

今日もゴミ袋破って
ついばんでやろう
体裁なんて二の次
必死に生きてやろう

お腹が空いてきたな
食べるものを探そうか
あれ? 飛べないな

ああ　いつの間に
こんなぼろぼろな体になったんだ
ああ　唄を歌うことに
夢中で気づかずにいたんだ

ああ　すごく眠いんだけどさ
これでよかったのかなあ?
ああ　何か成し遂げられたのかな
自信が持てないよ

時は流れいつしか人々は口ずさむ
がらがら声の唄を
一瞬の光が射し
生きる勇気が湧くという