誰も知らない世界の果て
そっと、心臓が鼓動鳴らした

わたしの証明になって
きみを離さない　そんな気がした

長い長い、呼吸とめて
強く閉ざしていた瞳を開けた

砂のほどける優しい音
あぁ、懐かしい　そんな気がした

まどろみの中で言葉
紡いだ光、散らばる
“私”は何を思うのだろう

深い闇の中でも、
きみが居れば怖くない
溢れる、少しの願いはそっと
心の、海に解けた

遠く遠く、こだましている
きっと鯨たちの歌声だろうか

しんとした孤独の部屋
きらめきを見上げる日々
静かに、ただ堕ちるだけ

深く、もっと深くへ突き刺す
痛みから逃げたいだけ
身体をゆらめきに預けたなら
漂う　逆らえないまま

憂いの海が溶け込んで
ひんやりと、耳をふさぐ、
わたしへと流れ込んでくる

本音が暴れ出す夜は
ただ泣いて、声を枯らす
それでバイバイならいいのに

“私”ときみの未来がもう
見えないなら、それはそれで、
先へ行くよって言えたなら

深くへ
もっと、深くへ

深い闇の中から、ずっと
呼びかけた想い
さよなら　抱き寄せた日々はそっと
ふたりの、海に解けた