つまらない教科書を閉じたまま
読みかけの本へと手をかける
孤独を前に逃げ出してしまう話
僕を呼ぶ声が手を止めた
穏やかな小春の昼下がり
”今日はここまで。” 青い栞が揺れた
10年先のことなどわからないよ
明日のこともわからないのに
忘れるたびに 君の声で思い出すよ
いくつになっても 消えないように
ねえ
君があの日のことを忘れても
僕があの日のことを覚えてる
それだけでいいよ それだけでいいよ
僕らの青春は終わらない
君の明日に僕がいなくても
いつか二人はここで巡り会う
それまではずっと 思い出でいいよ
また会えた時に 軌跡の続きをしようよ
悲しいことは覚えてるくせに
笑いあえたことが薄れてく
明日を前に 消えてゆく答え探し
僕を待つ君がいなくて 君を待たせる僕もいない
「いつも通り」からはぐれてく話
今 戻れるならいつがいい? できればこのままがいい
僕らの思い出は 迷いの夜の灯火
君といた日々が過去に変わってく
僕の足音が色褪せてゆく
それだけできっと
それだけでそっと
涙が溢れる理由になるから
君があの日のことを忘れても
僕があの日のことを覚えてる
それだけでいいよ
それだけでいいよ
僕らの青春は終わらない
さよならを重ね合うたびにまた
今が何よりも幸せだよと
言えるならきっと
思い出でいいよ
また会えた時に軌跡の続きをしようよ